毎年恒例となりましたデンキウナギを利用したクリスマスツリーを、今年も11月15日(土)より、園内広場にて展示いたします。このイベントは今年で27年目を迎え、松島水族館の冬の風物詩として人気を博しており、今回で最後のイベントとなります。来年1月12日(月)までの開催となります。
尚、12月26日(金)よりは、一部模様替えを行い「デンキウナギでハッピーニューイヤー」として展示いたします。
毎日12:15ごろにはデンキウナギへの給餌を行います。高さ3.6mのツリーに取り付けられた電球875個が、デンキウナギの発する電気に合わせて一斉に明滅する様子はなかなかの迫力です。
■ デンキウナギのクリスマスツリー電球点灯のしくみ
デンキウナギの出した電気はそのままでは電力不足で電球を点灯させることはできません。水槽の両側に置かれた電極から取り出された電気は数ボルト~最大400ボルトのパルス状の電圧で、デンキウナギの向きによって極性が反転するものですが、これを波形整形します。整形された電圧で高速半導体リレーを駆動し、直流電流を開閉し、電球を点灯させます。同時に電圧波形をスピーカーで音として聞くことができます。
■ デンキウナギ(英名:Electric eel)について
強い電気を発生することで有名なデンキウナギは、南アメリカのアマゾン川やオリノコ川流域に生息しています。ウナギという名が付いていますが本当のウナギのなかまではありません。デンキナマズやシビレエイなど発電する魚の中では最も強い電気を出すことができ、約800ボルトという高電圧により馬さえもショックで失神し溺れてしまうことがあると言われています。
体の約80%が尾で、そこに発電器官があり、頭がプラス極、尾がマイナス極になっています。デンキウナギは弱い電気と強い電気を使い分ける事が出来、弱い電気はレーダーのように周りの様子を探るのに使い、強い電気は獲物を感電させて餌を獲ったり自分の身を守ることに使っています。